ウッドショック、半導体不足、コロナ禍、そして諸外国の情勢による製造現場の停滞の影響で、新築住宅の建築価格は上昇しています。そんな中、原料による上昇とは別の影響で、高級な路線の商品が増加しチラシのニーズも増加しています。

実は、野村総合研究所の調査によると富裕層の世帯数と資産は、コロナ禍以降も増加し続けています。(※富裕層世帯:純金融資産保有額が1億円以上の世帯)アフターコロナの今も、高級住宅や住宅系の高級商品の需要が高まっています。

こちらの記事を読むことで、高所得者ターゲットの住宅にまつわる広告媒体や訴求方法がわかります。是非最後までご覧ください。

今、なぜ高級住宅なのか?

では、何故今高級住宅や高級商品が求められているのか。以下で説明していきます。

コロナ禍で使えなくなったお金を高級品購入に

さて、前述したように、コロナ禍を経ても日本国内の富裕層の世帯数と資産は増加を続けています。

しかし、コロナ禍には富裕層のお金の使い方が変わりました。海外旅行や海外でのショッピングで消費していたお金。地方の富裕層が都心に旅行して都心でショッピングしていたお金。そして、家族や知人たちとの外食やパーティーに使うお金。それらのお金が高級品の購入にあてられていると言われています。

高級車、高級時計、百貨店で購入するブランド品など。金融系シンクタンクによると、これらの売り上げはコロナ禍前と比較して6~10%増加しているとのことです。

生活様式の変化により住宅のニーズも変化

そして、外出制限で旅行をはじめとした屋外での趣味が楽しめない。オンラインワークで自宅で過ごす時間が増加。など、コロナ禍で富裕層の生活様式は大きく変化しました。「仕事や遊びなど自宅で過ごす時間を充実させたい」ことも富裕層の高級住宅ニーズを高めました。

また、在宅ワークの定着により、都市部を離れた郊外でマンションや戸建てといった不動産を取得し、坪単価の高い一戸建てを新築するケースも多いようです。

高級路線の住宅系業種は?

大手ハウスメーカー、中堅ハウスメーカーや工務店など

まず、大手ハウスメーカー数社の高級路線強化がコロナ禍から話題になりました。そして、「最高級ブランドの戸建て商品の展開で富裕層ニーズを獲得」などのニュースも発表されています。また、中堅の全国展開ハウスメーカーからも高級注文住宅の企画が発表されています。加えて、カーボンニュートラルの観点や省エネコスト削減の対応意識からZEHやLCCM住宅の導入が増加したことで、坪単価の上昇にもつながっています。

住宅建材メーカーや住宅設備メーカーも参入

高価格帯の住宅建材ブランド

LIXIL(リクシル)は2021年4月に高級住宅建材ブランドを創設。ブランド専用の展示室もオープンしました。超大型の透明ガラスなどを展示して、セカンドハウス投資も見込んでいます。

高級キッチンのモデルも登場

クリナップも2021年4月に日本市場限定の新しい高級キッチンモデルの展開をスタート。コロナ禍で「お家時間」が増加したことで、高品質の高級オーダーキッチン市場へ新規参入しました。

チラシは高級な住宅販促に◎

では、高級ラインや高級ブランド住宅の販促や集客にはどんな手法が効果的でしょうか?近年では「ニューラグジュアリー:若年富裕層」の増加が著しいと言われています。若年層とミドル・シニア層では接触チャネルが異なります。その点も考慮して下記のようなメディアやマーケティング手法をご紹介します。

ミドル・シニアの富裕層向け販促

富裕層ミドル・シニア向け情報誌

富裕層ミドル・シニアをターゲットとした情報誌の創刊が近年数多く見られます。首都圏エリアをはじめ、地方の中核市での発行が主流です。冊子タイプの他、タブロイドタイプもあります。これらは、無料で提供されるケースが中心です。また、配布チャネルは媒体により異なりますが、タワーマンションや高級住宅地へ配布するケースが多いようです。

そして、広告出稿の種類は誌面掲載の他、チラシやカタログの同梱ができる媒体もあります。紙媒体の中では、新聞や一般誌に比べると富裕層読者が圧倒的に多く反響が高いのが特徴です。高級感あふれる印象的な写真も多用しましょう。

また、富裕層ミドル・シニア向けの情報誌は、同タイトルのWebサイト運営をしている場合があります。印刷の紙媒体とWebサイトへ同時に出稿するもの効果的です。

ハイクラスセグメントDMサービス

企業経営者、学校・病院関係の法人理事長、複数高級物件所有者、弁護士・税理士などの士業者、開業医事務所など。このように、一般的にエグゼクティブ層と言われる対象の自宅や事業所あてにDM送付やポスティングするサービスです。こちらは、サービス実施会社の保有リストにより送付先が異なります。

若年富裕層にリーチする販促

ニューラグジュアリー市場をけん引すると言われるミレニアル世代。ミレニアル世代は初代デジタルネイティブ層なので紙媒体との親和性は低いです。以下のように、ミレニアル世代ターゲットを想定したデジタルツールをメインにシンプルに検討しましょう。※今記事はミレニアル世代は1981年~1996年に生まれた世代と設定しています。

富裕層ターゲットのWebサイト

若者層にも支持されるおしゃれなコンテンツを掲載する富裕層向けWebサイトも開設されています。タイアップ企画やバナー広告などで、セグメントされた読者に情報提供が可能です。検索の順位を上げるSEO対策にも取り組みましょう。

Web広告でのアプローチ

上記のような富裕層ターゲットのWebメディアやスマートフォンアプリに、住宅企画の集客イベント告知や高級路線住宅の紹介広告を配信。また、動画を活用した広告やYouTube広告も増加しています。さらに、収入や年代などをセグメントできるメディアもあります。キャンペーン告知にも効果的に活用しましょう。

SNSの活用

Facebook、Instagram、Twitter、YouTubeなどのSNSを使って、高級路線住宅を探す人向けのイベント集客や店内への来場を促します。また、若年層ターゲットの集客目的なら、Instagramとの相性が良いでしょう。

ただし、富裕層向けに編集した情報誌は若年富裕層にも届くケースも多々あります。情報誌にチラシやカタログ・パンフレットを同梱する方法がおすすめです。そのため、高級住宅の広告にはチラシやフライヤーも重要なツールと言えそうです。

高級なイメージのチラシ。メディアミックスも

高級住宅の広告ターゲットは、富裕層の中でも年代が分かれます。ミレニアル世代メインの若年層はWebやSNSなどデジタル主流。ミドル・シニア層はチラシや情報誌など紙媒体が主流です。

しかし、若年層もミドル・シニア層にもメディアミックスが効果的。ミレニアル世代:SNS+Web広告+情報誌同梱チラシ。ミドル・シニア層:情報誌同梱チラシ&カタログ+Webサイトなど。

紙媒体とデジタルツールはデザインイメージ統一が必須です。高級住宅のチラシ作成とデジタルツールの双方をあわせて制作できる企業に依頼したいですね。

チラシを高級な住宅に活用するポイント

工務店・ハウスメーカーなど住宅系企業の販促担当者様から、こんなお話を良く聞きます。「新規の販促・広告会社に依頼する際、上司や経営者に説明する材料が足らない」。集客や来場が増加する理由を説明できる資料提示がなく、社内稟議が通りにくい。と言う内容です。

私たちデザインラボでは、そんな販促ご担当者のお悩みを解決するために以下のような資料をご用意しています。

  • 参考になる制作実績物のデータ(紙媒体・デジタルなど多様)
  • 類似事例の既存企画書(ご希望があれば)
  • 担当するチームメンバー

その他、ご要望の資料やデータをヒアリングして、プロがしっかりとご用意します!相談だけでも大丈夫。サポートの体制も万全です。

高級感のあるチラシのデザインももちろん得意です。住宅関係のチラシやパンフレット、Webサイトなどの制作実績は、オンライン打ち合わせ時にご覧いただけます。こちらも、お気軽にお声かけください。