住宅・不動産の集客力のあるチラシ制作デザインのポイントについて。住宅・不動産の集客・販売促進ツールとして長年利用されているのチラシ広告。しかし、最近ではインターネット住宅広告へのシフトも増加しています。そこで今回は住宅ポスティングなど配布方法のアイデアやWebとの連携企画、デザインのコツなどの参考例を紹介。手法次第で、まだまだ住宅チラシの効果は期待できます!

こんな課題を解決します

◎ハウスメーカー、工務店、不動産会社など住宅企業で販売促進・企画のご担当様へ。集客力のある住宅・不動産のチラシデザイン制作について。以下のようにポイントをおさえながらご説明・解説します。その結果、住宅の販売促進や企画のご担当者さまの負担を軽減。そして広告効果アップで企業の実績向上のお役に立てる住宅チラシお情報をご提供します。

◎住宅業界の販売促進ツールの実績豊富なプランナーによる記事です。お家作り関連の住宅企業様のお悩み解決になるヒントが満載です。チラシデザインのアドバイスも伝授!ぜひ最後までお読みください。

住宅チラシのターゲットを明確に

住宅チラシの反響・効果を上げて集客アップにつなげるために。まず明確に設定しなければならないのが、ターゲットです。「どんな人、どんな家族にこの住宅チラシを見てもらいたいか」をしっかり考案。ターゲットにマッチした訴求方法で表現し販売につなげます。紙面構成、デザイン、キャッチコピー、使用画像やイラストなどから。ターゲットが読みたくなるチラシを作成します。

住宅チラシの作り方ポイントの一例をご紹介しましょう。たとえば……

新築一戸建て分譲住宅(4人家族向け間取り)の販売チラシなら

<小さなお子さまがいるファミリー層。建売住宅(分譲地)の学校区に通学中または通学希望のお子さまを中心にお家探しをしている>

まず、新築を検討されるお客様には「住宅完成見学会」の案内も効果的です。住宅完成見学会のチラシ制作もぜひ検討しましょう。住宅見学会の集客チラシにはカラー印刷でチラシ制作することが一般的です。そこで、クラフト紙などの特殊紙に1色(単色)印刷するデザインはいかがでしょう?おしゃれなデザインで意外性を狙った住宅チラシの成功例もあります。また、手描き風文字を使って温かみを伝えることで、住宅物件の信頼性に間接的につながった例もあります。

リフォーム済中古平屋住宅(鉄道駅が近い物件)の販売チラシなら

<子育てが終了して二人暮らしに戻った50代以上のご夫婦。ご主人はまだ会社員で定年後も継続雇用を希望している>
たとえば平屋の土地付き中古住宅の場合。住宅リフォームのポイントやバリアフリーデザインなどを入れる構成に。具体的にはシニアの暮らしをサポートするお家作り・施工内容をわかりやすくデザイン作成するのが効果的です。外壁の塗装や改修のポイントなども効果的に訴求を。見やすくデザインした住宅間取り図資料の掲載も忘れずに。

ターゲットを意識したチラシ構成内容やイメージに沿ったデザイン制作がポイント。それにより、住宅チラシを手にした人に「自分ごと」だと感じてもらえます。チラシの中身を読んでもらい、集客・相談・販売につなげる上で最初に設定すべき重要なポイントです。

【建売住宅や中古住宅(土地付き)と差別化したい、注文住宅のチラシ制作ポイント】

注文住宅は住宅メーカーや工務店の独自の性能やデザインが一番の魅力。企業規模に関わらずその住宅会社のブランドそのものです。ブランド力をしっかり伝えるためには「家づくりの実績」を魅力的に掲載しましょう。奥様とご主人とでは着眼点や重視する内容がことなるので、下記の事項も要チェックです。

奥様向けの訴求ポイント:キッチンなどの水回り、家事動線の利便性。外観や室内のインテリアコーディネートのおしゃれ感。女性ならではの興味対象をしっかり訴求。これらの情報掲載を忘れずに。

ご主人向けの訴ポイント:気密性や断熱性などの住宅の性能について。躯体や構造など表面的には見えない部分の理論的な解説が必要です。

ポスティングプランとブランディングも重要!

また、住宅チラシ広告を届けたいターゲットにリーチする配布チャネルの検討を。たとえば、新聞折込以外に配布先をセグメントするポスティングなど。リーチ率があがる参考データをもとに、ターゲット別に選定選択します。

子育て世帯ターゲットの住宅チラシについて。ターゲットにマッチした商品ブランディングからの考案も重要です。また、ブランディング集客についての情報は、コチラの記事でご紹介しています。

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住宅チラシ制作構成のポイント

優位なおすすめポイントを強調

まずチラシに掲載する情報は、その物件の優位な特徴を目立たせるようにデザイン構成します。金額面、立地面、住宅のデザインクオリティなど。他の物件と比べておすすめできるポイントを強調してデザインします。

画像やパースを効果的に使用

その際、優位点をわかりやすく伝える画像があればレイアウトに取り入れましょう。また、新築物件で画像撮影ができない時は、パース制作を依頼して使用することもできます。※パース:建物の外観や室内を立体的な絵にしたもの

ターゲットの心をつかむキャッチコピー

住宅や不動産の金額、立地、デザインクオリティなど訴求したい強み部分をピックアップ。さらにわかりやすくターゲットの心をつかむキャッチコピーも必要不可欠な素材です。つまり、ターゲットが「自分に語られているような気持になるような」キャッチーなコピーで集客につなげましょう。

物件情報掲載のポイント

チラシやインターネット広告など、不動産広告には物件の所在地や交通アクセス、価格、面積などをはじめ建物に関することや住宅ローンや取引態様に関わることなどが掲載された「物件概要」を記載することになっています。

ここが住宅チラシで集客・販売促進効果アップをはかるコツです!この物件概要からターゲットが知りたい情報を物件概要欄とは別にピックアップ。デザイン強調して掲載しましょう。

たとえば……

ターゲットに寄りそうコンテンツ考案を

  • 「住宅ローン返済シミュレーション」を設定した詳細な価格情報
  • 駅や学校からの距離や移動時間を算出して掲載する交通アクセス
  • 子育てに関する行政のサービスやサポートをネットで検索するなどリサーチして紹介する。
  • 実際に住まう際のイメージがわきやすいような、周辺環境の様子を伝えるイラストや写真入りの間取り
  • 無料で進呈する来場プレゼントやカタログの紹介

ターゲットをイメージして「告知する家の伝えたい・アピールしたい」内容を洗い出します。そしてチラシの情報に反映させて制作しましょう。

【物件情報を掲載する広告について】

不動産広告にはさまざまな専門的なルールがあります。住宅チラシなどの紙媒体、WebやSNSにも適応されます。ルール・規約内容をしっかり把握して罰則などを受けないようにしましょう。

また、住宅チラシや不動産チラシのデザイン制作を外注する場合。不動産広告・個性競争規約についての知識がある会社に依頼することをおすすめします。

住宅不動産チラシデザインのコツ

まずはターゲットの確定、全体の構成やキャッチコピー、物件情報の整理とトピック化を。その後、チラシのデザイン制作に入ります。

デザインのラフレイアウトを制作する

レイアウトデザインの基本として、視線が移動するZ型の流れで情報を配置します。たとえば、住宅・不動産チラシでもっとも大切な情報である「住所・所在地」を左肩に。そして、その付近に目立つ文字でキャッチコピーを掲載するなど工夫しましょう。

掲載写真やイラストを選定・準備する

物件の外観や内観の特徴的な画像、周辺のイラストマップ、付近の関連施設の写真など。物件の魅力を伝えるビジュアル素材を準備し、有効にデザイン活用します。

住宅チラシをデザイン制作する

ラフレイアウトをベースにデザイン制作を行います。フォントや色つかい、わかりやすい情報配置などを意識して、注目させたい情報を大きく配置します。集客アップをコンバージョンとする場合は、来場につながる情報(予約用のホームページアドレスや電話番号)も大きくデザインし目立たせます。

また、集客場所の地図や、集客イベント・セミナーの開催期間もわかりやすく掲載を。さらに、コロナ禍以降は予約の上来場を募集するケースも増加しています。その場合もわかりやすくデザイン掲載しましょう。

もちろんイベントの目玉になる商品(企画住宅や建築プラン)の魅力を伝えることも重要。そして料金訴求を強調したい場合は住宅ローンの返済シミュレーション案内も効果的です。

内容チェック、他ツールのデザイン統一も重要

出来上がったチラシデザインは、まず社内の担当部署メンバーなどとチェックして相談を。そしてさらに改善を重ねましょう。またABテスト(2つ以上の広告デザインを作成・発信して結果検証すること)など新しい試みにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

また、チラシを見て来店・来場されたお客様にお渡しするパンフレットやリーフレット、フライヤーに。これらをチラシデザインとイメージ統一すると好印象です。また、来場時にお渡しする名刺にもひと工夫。住宅のチラシ印刷制作で使用したキャッチコピーやイラストを記載したシール添付するのもおすすめです。

住宅不動産広告専門の会社に依頼

前段でもお伝えしたように、住宅・不動産のチラシデザイン制作には独特のルールがあります。つまり、専門知識やノウハウが必要です。

そこで、住宅・不動産広告の専門企業や専門チームがある企業にチラシ制作を依頼すると安心です。

依頼のポントは?

また、紙媒体だけでなく住宅・不動産関連のWeb媒体制作の実績が豊富なことも重要なポイント。住宅チラシとの連携を考えたサイトマップ構築も重要です。さらに、web広告からのHP分析、検索キーワードの強化を含むSEO対策など。加えて、ページの改善提案や紙媒体とのメディアミックス提案なども効果的に行える企業を選ぶようにしましょう。総体的なセールスプロモーションのコンサルティング提案をしてくれる企業もおすすめです。販売や契約につながる有効なポイントを伝授してくれるでしょう。

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ターゲットにとって「わかりやすい」「読みやすい」「訴求力の高い」住宅・不動産チラシを制作し、集客アップを目指しましょう