会社の製品やサービスの紹介、社員のインタビューや活躍など。様々な記事がデザイン構成されて掲載される広報誌。チラシデザインなどは無料ダウンロードできるテンプレートや無料の作成ソフトも多く配信されています。しかしながら、広報誌デザインについては無料のシステムの情報が少ない傾向にあります。

本記事は、広報誌デザインでお悩みがある方にとって、わかりやすいデザインや見やすいレイアウトづくりの参考になる記事となっています。グラフィックのデザイン実績や事例についても合わせてご紹介しますので、是非最後までご覧ください。

そもそも広報誌とは何か?

広報誌とは、企業や団体、自治体や学校などが発行、デザインする社内・社外向けの情報誌のことです。社員や取引先、顧客などを対象に編集・デザイン発行し配布されます。そして、社員やステークホルダーをはじめ企業が関係する人々に対して、企業の方針や最新情報、新商品の情報などを提供します。

その他、幼稚園・小学校・中学校・PTAなど学校関係の広報媒体として使われることも多いです。以前は「学校新聞」として新聞形式のデザインで展開されていましたね。また、広報誌は紙媒体・Web媒体ともに、価格はつかずほとんどの場合無料で提供されます。

ご存知の通り、広報誌は企業や団体のイメージを伝えるための重要なツールです。そのため、広報誌では企業や学校の方針や哲学、製造製品やサービス情報を正確に捉えてデザインし、紹介せねばなりません。担当部署等にしっかりヒアリング取材した上で原稿執筆・デザインしましょう。

加えて、広報誌の読者は広範囲に渡ります。幅広い読者に広報誌の内容を理解共感いただけるデザインと構成が重要です。分かりやすい文章で、見やすい広報誌のデザインを採用することが重要です。

Web媒体の広報誌も増加中

広報誌は、紙媒体だけでなくWeb媒体で提供されることも多くなりました。Web媒体の広報誌は、紙媒体よりも安価な制作料金と配信コストで制作できます。そして、読者にとっても個人で手軽に閲覧・ログインすることができるメリットがあります。また、pinterestなどでは広報の表紙が一覧で見られます。また、Web版の広報誌はデザインも紙媒体とは違う視点が必要です。

Webサイトの広報誌デザインは、画像表示やスマートフォンでの閲覧に対応する必要があります。そのため、紙媒体とは異なる注意点があります。Web媒体での広報誌の制作には、デザインの他にHTMLやCSSの基礎的な知識が必要となります。つまり広報誌デザインのスキルだけではなく、コーディングスキルを持つ人材も必要です。

広報誌デザインの重要性

広報誌のデザインは、誌面のクオリティを左右する非常に重要な要素です。つまり、見た目が魅力的で分かりやすい広報誌デザインを採用すること。そうすることで、読者の興味を引き誌面に誘引することができます。では、広報誌のデザインする上でのポイントを以下の項目で紹介します。広報誌デザインの成功事例を習得できるおすすめのポイントです。

着目性の高いビジュアルコンテンツ

広報誌には、多くのビジュアルコンテンツが使用されています。具体的には、写真やイラスト、グラフやチャートなど。情報を視覚的に伝える要素がたくさんあります。

また、社内報では社員の様子を生き生きと伝える画像も多用されています。中学小学校、幼稚園など学校施設の広報誌の場合、運動会など行事の画像を多用する号もありますね。これらの要素を広報誌の誌面内で上手に配置し、見やすく分かりやすいデザインを作成することが大切です。

ビジュアルコンテンツのポイント一覧は以下の通りです。

  • 写真
    使用ページごとに画像のテイストを変更する。社員写真…生き生きとした表情や真剣さを伝える。商品やサービス…特長がわかるように照度やピントを工夫する。画像加工ソフトを使用したアレンジも検討。など
  • イラスト
    広報誌のデザインコンセプトにマッチさせる。企業や団体などの理念やブランディングも含めて選択する。
  • グラフなど
    専門的な数値をわかりやすく解説する目的。ビジネスの実績や成果を強調して見せたい場合。など目的別に有効に挿入する。

視認性の高い広報誌デザインで情報を伝える

広報誌は情報を伝えるための媒体ですが、使命は情報を列記するだけではありません。加えて、その情報を読み手が理解しやすいように整理し、見やすく・分かりやすく伝えることが求められます。そのため、広報誌デザイン作成は、読み手視点のコンセプトを採用・工夫して作る必要があります。また広告などのグラフィックデザインとは違う、エディトリアルデザインの技術とノウハウが必要です。

さらに、広報誌は企業や団体のイメージを伝えるための重要なツールです。そのため、デザインによって企業や団体のイメージをアピールする使命も持っています。例えば、企業のCI(Corporate Identity)に合わせた表紙レイアウトや、カラーの統一など。それにより、ブランドイメージを強化するための工夫をすることができます。

読み手視点の広報誌デザインと構成

また広報誌のデザインにも、読み手の視点に立ったユーザビリティ向上が求められています。「いつでも」「簡単に」「ストレスなく」読めること。それが広報誌デザインに求められるユーザビリティです。たとえば、Web媒体の広報誌ではスマートフォンでの閲覧に対応する必要があります。そのため、シンプルでスマートフォンの閲覧に最適なデザイン採用が重要です。

広報誌デザインの重要性|まとめ

広報誌の制作は、企業や団体が伝えたい情報を効果的に発信するために重要なワークです。つまり、読者に理解しやすく魅力的なビジュアルコンテンツを提供すること。それにより、他の媒体や手段では発信できない形の情報を広く伝えられます。

広報誌を作る上で、読み手の視点に立ち、情報を整理し、分かりやすく伝える工夫を加えること。常にこのことを意識して、他の広報誌のリサーチや社内の反響収集を積極的に行いましょう。

広報誌デザインのポイント

広報誌のデザインでは、まず以下の基本的なポイントに注意して進めましょう。

1.レイアウトデザイン
ページ全体のバランスや統一感、見出しや本文テキストの配置など。もちろん、レイアウト設計は記事(コンテンツ)の読みやすさを左右します。また、エディトリアルデザインの基本も学びながら展開しましょう。無料のテンプレートデザインなども公開されています。使ってみたい方、自社で使える作り方を知りたい方はインターネットでご確認ください。

2.カラーの考案
企業のカラー(コーポレートカラー)を取り入れたり、テーマに合わせた色使いを考案しましょう。色のイメージは無意識に媒体のイメージと雰囲気を形成します。効果的に一貫性を持たせるなどしてデザインクオリティを向上しましょう。

3.フォントの選択
誌面デザインコンセプトに沿ったフォント選び。そして、ページの趣旨やテーマに合わせたフォント選び。さらに、読者視点でユニバーサルフォントを使用する。など、以上のように適切なフォント選びは広報誌デザインの基本です。フォント選びは、読みやすく分かりやすいデザインのベースになります。

オリジナル性を高めるなら!

その他のポイントもチェックしていきましょう!

4.イメージ画像の選択・撮影
製品やサービスの画像をイメージ的に撮影して使用するなど、写真素材の選択もデザインの領域。レイアウトにメリハリをつけたり、誌面の印象の見やすさをアップしたりすることに繋がります。表紙でもイメージ画像を上手に利用すると良いでしょう。

6.マルチメディアの採用
広報誌に動画や音声などのマルチメディア要素を取り入れることも効果的です。オンラインメディアならトップページや各ページで動画展開が可能。アナログメディアの記念誌的な冊子なら、DVDの画像集などを添付するケースも。その場合、表紙にデジタルメディアが貼付されていることを表記しましょう。

マルチメディアの採用で、読者により鮮やかで特別な印象を与えることができます。

若者に支持される「かっこいい」広報誌に注目

社内報や会報誌と言えば比較的年代が高い読者が主要読者のイメージがあります。しかし、現在企業や団体がファン獲得に尽力しているのが若者層です。Z世代やミレニアル世代には、社内報や会報誌に新鮮さを感じることがあるようです。音楽メディアでレコードが注目されているのと同様の理由でしょう。

そこで意識したいのが「かっこいいデザインの広報誌」です。雑誌風のデザインや表紙のビジュアル感度が高いタイプなど。Z世代やミレニアル世代が支持するメディアを参考に、検討してみてください。紙媒体、デジタル媒体ともに、若者向けのデザインについても追求してみてはいかがでしょうか?

たとえば、おしゃれなユニクロの情報誌は、アナログ・Webとも展開しています。こちらは若者層だけでなく、幅広い層に支持されています。

参考:ユニクロ情報誌「Life Wear magazine」
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/lifewear-magazine/

広報誌デザイン|デザイナーからのアドバイス

最後に、広報誌のデザインに関するデザイナーからのアドバイスをご紹介。デザインラボでは様々な販売促進ツールや編集ツールWebサイト制作を行っています。そのため、デザイナーもジャンルに合わせた豊富な人材が揃っています。今回は中でも編集デザインに特化するデザイナーから「アドバイスのまとめ概要」をお伝えします。

5つの広報誌デザインアドバイス

1.目的を明確にする
広報誌の目的を明確にして、その目的に合わせたデザインを考えることが重要です。デザイナーだけではなく取材編集の担当者などとの連携も大切。編集コンセプトなどは創刊時にしっかり議論して決定しましょう。

2.デザインの一貫性を意識する
企業のブランドイメージを反映した一貫性のあるデザインを心掛けましょう。また、先にも記述した通りブランドカラーの使用などにも配慮を。フォント、カラー、デザイン、編集内容からも一貫性を意識しましょう。もちろん表紙デザインも誌面と連動させて展開します。

3.見出しやタイトル、テキストの配置に注意する
見出しやテキストの配置によっても、情報を伝える効果が変わります。またオンラインとアナログ媒体では配置のポイントが違います。多くのサンプルを参考にしながら、適切な配置を心掛けましょう。

4.デザインとコンテンツをバランス良くする
デザインだけに注目しすぎず、コンテンツとのバランスを考えることが大切です。エディター(編集者)との連携や情報共有も忘れずに。

さらになるヒントでサポート!

最後に、もっとも重要なアドバイスがこちら!

5.読者目線で考える
こちらも前項でもお伝えした通り、読者が見やすく分かりやすいデザインを心掛けましょう。そして、読者目線でデザインすることで以下のような効果をもたらします。

  • 興味や注目を集める効果
    ビジュアルコンテンツを充実させることで、興味や注目をあつめることにつながります。文字だけでなく、画像やイラストを効果的に使用すれば、より見やすく分かりやすいデザインに。特に表紙デザインはコンセプトを大切に。その結果、読者が広報誌を手に取るきっかけつくりになります。
  • 読みやすさが向上する
    テキストのフォントやサイズ、配置などを適切に設計することで、読みやすさが向上。また、スマートフォンやタブレット等の小さな画面でも情報をわかりやすく伝える工夫も忘れずに。
  • ブランドイメージが向上する
    企業のブランドイメージを反映したデザインを作成することで、ブランドイメージの向上につながります。ブランド訴求は時間がかかるものですが、広報誌からの発信は記事から情報を十分に発信できます。そのため、他の媒体での訴求よりブランドイメージが伝えやすいのです。

デザインラボの広報誌デザインとは

デザインラボは経験豊富なディレクターやデザイナー、ライターが社内に多く在籍しています。広報誌・社内報・情報誌・会報誌など。エディトリアル(編集)ツールの専門チームを作成することも可能。また、デザインだけではなく、印刷方法(用紙・インク・加工)のコツなど装丁のご提案もOKです。

さらに、チラシ・ポスター・カタログ・パンフレットなど多様な種類の紙のツールの制作・印刷の実績も豊富です。もちろんWebサイトなどオンラインツールもおまかせください。ユーザーが検索しやすく更新操作がしやすいデータ構築をご提案します。トータルで宣伝広報ツール依頼先を探す企業から支持されています。

Webで公開中以外にも数多くの実績があります。ご希望の際には、オンライン打ち合わせなどでご覧いただけます。どうぞお気軽にご相談・ご連絡ください。