採用パンフレットの制作にあたってどのような構成にしたら良いかお悩みの方はいらっしゃいませんか?オンラインの採用活動が増加した2023年以降も、採用パンフレットは必須アイテムです。

本記事では、自社の仕事の魅力や事業内容を伝える採用パンフレットのデザイン構成案についてお伝えしていきます。

作成のメリットや目的、事例も交えてご紹介。採用担当者様や経営者様の採用のお悩み解決につながる記事をお届けします。

採用パンフレットデザイン|作成の目的

企業の魅力を伝える

さて、オンラインでの採用情報収集が一般的な現在。求職者は興味のある採用内容のみに集中し、他の情報をインプットしにくい傾向があります。

しかしそんな中、採用パンフレットには企業サイドが伝えたい自社の魅力をしっかりと記載できます。また、採用パンフレットは自宅に持ち帰ってもらえることにもメリットが。会社説明会後や面接後にも再度企業情報・採用情報を伝えることができます。

中でも、以下のような採用情報が求職者から求められています。新卒者にも理解しやすい採用コンテンツを意識しましょう。

  • 企業理念
  • 採用コンセプト
  • 先輩社員のインタビュー記事
  • 仕事のやりがいやはたらく魅力
  • 事業内容や業務内容の詳細説明
  • 教育システムやキャリアアップ情報

なお、採用パンフレットは会社案内とは別で制作することをおすすめします。あくまで採用パンフレットは求人募集のためであって、上記のように求職者をターゲットに働く上でのメリットを中心に記載。それに対して、会社案内は自社の商品・サービスに関わるすべての人をターゲットに、自社の強みや特徴を記載しましょう。このように、それぞれに役割を与えることで、ターゲットに届きやすいパンフレットになります。

求職者の採用関連の疑問や不安を解消

さて、皆さんも過去に記憶にあるのではないでしょうか? 新卒や転職で入社を検討している企業のさまざまな採用情報について。面接や説明会で質疑応答を行っても帰宅後に新たな不明点が発生したことはないですか?

採用を検討する際の疑問や不明点で多くあげられるのが以下の内容です。

  • 事業内容(商品やサービス)をより詳しく知りたい
  • 待遇や労働条件を具体的に知りたい
  • 社風や人間関係は?
  • 取得できる資格は?

こんな風に疑問がつきないものです。そこで求められるのが求職者の疑問や不安に思う内容を調査して掲載するツールです。それが可能なのが採用パンフレットです。

採用パンフレットにはそんなニーズにこたえる情報をしっかり編集して掲載します。そして、入社を検討する際の不安や疑問が解決することで優秀な人材の獲得につながります。

オンラインにはない特別感を伝える

また、就活中には数多くの企業にアプローチすることが多いもの。そのため、自社の採用情報や記憶の印象が残りにくいケースがあります。たとえばWebサイトへ再訪されなくても、採用パンフレットが手元にあれば再度見てもらいやすくなります。

紙媒体ならではの演出も可能

ホームページやSNS等のデジタルコンテンツとはこんな違いがあります。採用パンフレットでは装丁や紙質、デザインで差別化をはかれます。また、紙面にQRコード掲載するなどしてメディアミックスがはかれます。そして印象に残る採用パンフレットは保存率が高く掲載内容も記憶されやすいのです。

ベーシックな採用パンフレットの装丁スタイル3種

では、採用パンフレットの装丁で、ごくベーシックなものをご案内しましょう。

1.冊子タイプ(パンフレット、リーフレット、カタログ型)

たくさんの採用情報を誌面上で展開したい場合は8ページ以上の冊子タイプを選択。サイズはA4がベーシックです。また予算次第でサイズや装丁に変化を持たせて個性を出すことも可能。社員インタビューや各種福利厚生の詳細紹介など多彩な掲載が可能です。


2.チラシタイプ

コストをおさえて最も伝えたい採用情報のみシンプルに集中する場合に使用。合同説明会の手配り用などに便利な仕様です。それでも募集要項のみの掲載やピンポイントの自社紹介など利用方法は多彩です。また採用サイトに飛ばすQRコードや検索ワード掲載でオンラインへ誘導も可能。メディアミックス効果の活用もおすすめです。


3.オリジナル仕様

変形サイズや折り方を使った独自の構成にしてデザイン性の高いものに。例えばベースの紙製ポケットケースを作成しペラ(1枚もの)ページを必要な分差し込む形式も。ポスタータイプのデザイン、雑誌風のデザインなど印象に残るデザインも一考です。

採用パンフレット作成のメリット

競合他社との差別化ができる

このように採用パンフレットデザインでは仕様や紙質など視覚や触感からも独自性を発揮します。そこで競合他社とイメージの差別化をはかることができます。中でも合同説明会などでは、オリジナル度の高いパンフレットは注目度がアップしますね。

また、表紙デザインやイラスト・写真のテイストなど。企業の感性をデザインの雰囲気から伝えることができます。特殊加工や特色使いでカラフルな演出も可能です。

リマインド効果が期待できる

まず、求職者は数多くの企業をターゲットにして就活を行います。そこで多くの企業の情報を収集しています。競争が激しい場合こそ採用パンフレットの配布がおすすめです。面会や説明会の参加後も自宅等で再度読み返してもらえます。

採用ブランディングを展開できる

まず基本的に、採用パンフレットデザインは事前に構築された自社の採用ブランディングに則して行うのが最適です。特に参考にしていただきたいのが、デザインラボの記事でも紹介した「採用ブランディングのメリット」。また、こちらの内容は採用パンフレット作成メリットとも共通します。まず下記の一覧をチェックしてみてください。

  • 企業の認知度と印象が向上する
  • 求職者の心に届く企業価値や魅力を明文化できる
  • エントリーの質が向上する
  • 入社希望者数が増加する
  • 企業と採用者のミスマッチが減少し離職率が低下する
  • 企業ビジョンを共有する有能な人材が獲得できる
  • 採用コストの削減につながる

採用パンフレットの作り方

採用パンフレットデザインの手順

まずパンフレットデザインの作成手順は下記を参考にしてみてください。

  1. 配布ターゲットの決定
  2. 採用パンフレットの活用方法を決定
  3. 採用パンフレットデザイン依頼先の検討と決定

採用パンフレットの制作は上記の採用ブランディングを基軸に展開します。したがって、企業理念や企業価値・ビジョンなどの採用ブランディングを基に採用活動の指針を設定しましょう。

1.配布ターゲットの決定

採用ブランディングで設定されたターゲットで、主にパンフレットを配布をする対象を明確にします。例えば対象の一例として下記のような区分の仕方があります。

  • 新卒採用
  • 中途採用全般
  • 専門職の採用
  • 区分なしで全般対象に配布 など

2.採用パンフレットの活用方法を決定

作成した採用パンフレットは、効果的な活用シーンで配布しましょう。また前項の配布ターゲット限定の場合はさらに活用シーンを厳選してくださいね。主な活用シーンには下記のような事例があります。

合同企業説明会

複数の企業が集まって開かれ、開催規模やテーマは様々です。1人あたりの説明時間は10~30分程度が平均的。本社への個別訪問の説明会と比べて短時間です。そのため「多くの企業ブースを効率的にまわりたい」と言う求職者が多いと思われます。従って多数のパンフレットの中で存在感・世界観を印象づけるデザインや構成が効果的です。

個別会社説明会

個別で行う会社説明会は、求職者の志望度が高い場合が多いです。そのため要望内容も多岐に渡ります。まず会社の理念やビジョンをはじめ、事業内容の紹介など基本情報が説明されます。また、詳細な採用情報まで説明するケースがほとんどです。

そのため説明会で配布するパンフレットには企業情報や実際に働く人の声などの情報を充実させましょう。もちろん、福利厚生や教育研修についての情報もしっかりと提供を。

また、パンフレットとは別に募集要項などの採用情報資料の用意もしておきましょう。こちらは見開きの冊子ではなく、職種別にまとめたペラ(1枚もの)仕様でも良いと思います。その場合採用サイトにリンクするQRコードの掲載もおすすめです。採用サイトには応募やお問い合わせフォームの設計もしっかりと。

内定者のフォロー

就職氷河期を経て売り手市場の到来。そしてコロナ禍による採用数の減少から、経済活動の活性で再度売り手市場へ。そんな売り手市場下では内定辞退者が大きく増加します。そのため近年では内定者のフォローのために使用するパンフレット制作も増加しています。内定者セミナー開催時に配布するのも効果的です。

また、内定者が保護者に自分の採用企業説明をする資料としても活用できます。加えて、内定者限定で渡されるパンフレットには「特別感」が付加されます。そのため、内定企業への印象が向上し内定辞退の軽減につながります。

オンライン説明会について


コロナ禍の2020年~2022年の間は説明会のオンライン開催も増加しています。対面での説明会も徐々に増加していますが、求職者もオンラインを希望するケースが定着しています。そのため、採用パンフレットをはじめとする資料はPDF変換データを。デジタル版で提示できるよう作っておくことも重要です。Zoomなどのテレビ電話画面に共有できる準備をしましょう。

3.採用パンフレットデザイン・制作依頼先の検討と決定

採用パンフレットの制作を社外に依頼する場合について。広告代理店やデザイン会社、印刷会社などに依頼ができます。ただし、企業の形態より「採用関連ツールの制作実績」を重視するのがおすすめ。

まずは自社の採用ブランディングやターゲット、活用方法などをていねいに説明。その後、デザインイメージや誌面構成などに進めていきます。

採用サイトや採用動画などを作成している場合は、誌面にリンク先のQR掲載するのも効果的です。誌面では表現できないコンテンツを多方面から訴求しましょう。若年層の活字離れの影響もあるため、デジタルツールとメディアミックスで採用ツールを展開していくことがおすすめです。

デザインラボでは、グループ会社に東京の動画制作プロダクションを有します。オンライン面談で下記以外の採用動画実績もご覧いただけます。

採用パンフレットデザイン|構成内容

パンフレットの構成はターゲットや活用方法により内容が異なります。ただし、基本的な重要掲載事項は共通しています。下記の内容を参考に、誌面構成を検討しましょう。

企業理念・ビジョン

まず自社の経営理念、企業の存在意義や価値などを掲載しましょう。その際、求職者向けにわかりやすく心に響く表現を心がけます。それには、社長のメッセージや企業の成長ヒストリーなどを交えて展開するのもおすすめです。

また「この会社に入社して共に育ちたい」と感じるようなビジョンの提示も重要です。


企業情報

会社概要、事業内容、組織構成、会社沿革など。企業の基本情報を記載します。


現場の声

リアルな現場の情報は求職者の大きな関心事項です。「先輩社員からのメッセージ」として日常の仕事の様子ややりがいを記述。職種ごとの仕事内容の紹介も、社員が行う形式がスムーズに受け取られます。


教育・研修制度

入社時の教育制度、資格取得制度、各種専門研修など。入社後のスキルアップ施策は年々重要度が増しています。先輩社員のキャリアアップ事例なども注目される情報です。


福利厚生

各種保険制度、育児や介護の支援制度、人事や給与制度など。社員に安心を提供する制度や施策を紹介します。働き方改革の取り組みも関心が高い内容です。


募集要項や選考フロー

募集要項は年度ごとに変更になる場合が多いので、挟み込みのペラ仕様のケースも多く見られます。また、選考フローは面接時や面接後にも問い合わせが多い事項です。掲載することで応募者の安心につながるでしょう。

【まとめ】採用パンフレットデザインのポイント

採用パンフレットデザインについて。メリットや構成案などをご紹介しました。オンラインの資料が主流の現在。求職者・応募者が求める情報をしっかりリサーチして作成した採用パンフレットは、きっと心に響くはずです。

社内の採用チーム職員や採用パンフレットのデザイン制作会社と検証しながら進めましょう。広報の担当者と情報共有するのもおすすめです。

お客様のご相談ランキング1位は「採用のお悩み」

弊社のディレクターに、お客様からのご相談内容をリサーチしました。商品PRやアプローチについてが1番かと思っていたところ…。その結果、最も多かったのが「採用に関するお悩み」「従業員の定着」でした。それを踏まえて採用に関する課題を解決してもらえる施策を多数考案しています。

私たちはお客様のお悩み解決を通して事業の実績向上に繋がるを指針としています。もちろん採用に関しても、お客様企業ごとの課題やターゲットに合わせて、ていねいなヒアリングを進めることがモットーです。その後、時代に則した最適なツールや施策を考案してご提案に進めています。

最後に、採用ツールに関するお悩みことがある方へ。何なりとデザインラボにご相談ください。採用ツールの制作実績もご覧いただけます。

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