企業の魅力を短時間でわかりやすく伝える採用動画。活字離れにより、若年層に向けての採用ツールとして非常に効果的な役割を担っています。
また、その結果、就活のミスマッチを低減し内定辞退や早期退職を防ぐということをご存知でしたか?いかに、就活生をはじめとする求職者に刺さる動画を制作するかしないかでは動画の効果が大きく変わってしまいます。
本記事を最後まで読むことで、企業の採用動画のメリットや効果、種類、制作のポイント、効果測定方法についてわかります。是非最後までご覧ください。
目次
企業の採用動画の効果的活用法とは
さて、導入でもお伝えした通り、採用動画(ムービー)は現在の人材獲得に欠かせない大切なコンテンツです。業務内容や働く環境など、文字掲載だけでは表現が難しい採用情報を効率的に伝えます。社員インタビュー、仕事内容の紹介、社内環境の案内、代表者のメッセージなど。企業の魅力や理念を伝え、自社が求める人材に届けやすくなります。
さらに、オンラインの会社説明会や動画採用面接での利用など多様な活用が可能。紙媒体ではなく、会社を説明する動画を用意することで流れがスムーズです。コロナ禍でオンライン上での採用活動がより加速する中で、2023年現在、一般的となってきています。
また、近年では新卒採用者の3年以内退職率が増加し続けています。そこで、採用動画を効果的に活用することで企業の情報伝達及びアプローチがスムーズに。
さらに企業側にとっては、採用したいと思う人材イメージが明確に。また、採用される側である求職者にとっては、自己活躍のシーンが明確になるなど。これらを通して採用募集企業と応募者のギャップを低減することができます。また、早期退職や内定辞退を減らす可能性が高まります。
企業が採用動画を取り入れるメリットは?
まず基本的に、採用サイト制作は事前に構築された自社の採用ブランディングに則して行うのが最適です。特に参考にしていただきたいのが、デザインラボの記事でも紹介した「採用ブランディングのメリット」です。こちらの内容は、採用動画の作成メリットとも共通します。採用ブランディングのメリットを知ったうえで、全体記事をチェックしてみてください。
採用ブランディングのメリット(概要)
- 企業の認知度と印象が向上する
- 求職者の心に届く企業価値や魅力を明文化できる
- 採用エントリーの質が向上する
- 入社希望者数が増加する
- 企業と採用者のミスマッチが減少し離職率が低下する
- 企業ビジョンを共有する有能な人材が採用で獲得できる
- 採用コストの削減につながる
リクルート採用動画を取り入れるメリット
〇情報が伝わりやすい
事業説明や社内現場の雰囲気など採用企業の情報提供など。文章や言葉では伝わりにくい内容も採用動画なら求職者にわかりやすく伝えられます。新卒者には馴染みのない社用言葉や専門用語など固有名詞。文字と画像の説明だけでは理解が困難な内容もスムーズに訴求可能です。
また、動画自体が多くの人の記憶に残りやすいコンテンツです。動画には人の記憶に影響を与える「文字、音、映像」の要素がすべてが含まれています。そのため、文章と写真のコンテンツより圧倒的に記憶に残りやすいのです。
さらに、理解度にムラがなく伝わるメリットもあります。文章や言葉には読解力や解釈の違いがあるため個人差が生じがちです。その点、動画の場合は情報の理解度がが均質化する傾向があります。
また映像は強い印象でダイレクトに情報を取得するため、職場の雰囲気や社内の人間関係などポジティブな採用情報がしっかりと記憶に残ります。そのため、内定後や入社後のイメージギャップが少なく採用人材の定着につながります。
〇コストパフォーマンスが良い
まず、上記のように情報が伝わりやすいことでミスマッチが低減します。その結果、採用にかかる費用の増加を防ぐことになります。また、重点的に伝えたい情報に集中することで、求める採用人材の応募にもつながります。
次にパンフレットなど従来の紙媒体資料の制作料金削減が可能です。つまり情報提供のチャンネルを動画に集約することで、紙ツールの種類やボリュームを減らすことが可能になるのです。
さらなる採用動画のコスパメリットは、一度作成した動画を二次利用できること。合同説明会、採用サイト、会社訪問時など様々なシーンや媒体で使用可能です。また、オンライン型採用説明会の開催も可能になり会場費や人件費の削減にもつながります。
〇広範囲に情報発信できる
また、「ちょっと気軽に視聴してみよう」と感じられるのが動画コンテンツ。文字や画像のみの情報に比べてハードルが低いのも特徴です。自分が知りたい情報を視聴して不安を解消することにもつながります。つまり、潜在層に情報が届く機会が増えるのもメリットですね。
さらに、短時間で多くの情報を伝えられることも採用動画ならでは。1分間動画の伝達情報量は、Webサイトページ換算で約3,600ページ分になると言われています。情報伝達に優れているため、幅広い情報発信が可能です。また、各SNSやYouTubeの活用でより広範囲に情報を届けられることも重要です。
採用動画の主な種類を解説
以上のように、伝えたい内容や使用するシチュエーションにより様々な種類がある採用動画。以下に主な動画の種類をご紹介します。
社員インタビュー動画
デザインラボが提案する企業の採用動画のアイデアは以下の通り。
- 社員インタビュー
- 若手社員同士の座談会
- 新人とベテラン上司の対談
- 社員の1日密着ドキュメンタリー etc…
採用動画の定番コンテンツなのが、社員インタビュー。部署別に社員が登場し、仕事のやりがいや志望理由などを語る内容です。また、個人インタビュー以外にも「若手社員同士の座談会」や「新人とベテラン上司の対談」なども人気。台本通りではない日常のやりとりを本音で伝えると共感されるようです。
1日密着ドキュメンタリーテーマの実写版などが一例。社員インタビューは新卒学生から注目度が高い採用情報です。
このように、どのタイプも仕事内容や社風をイメージしやすく、応募者の参考になるリアルかつ面白いコンテンツにすることも重要です。
おすすめ関連記事
採用動画の制作実績【映像作成例】企業採用活動の事例
業務・部署紹介動画
自社業務の紹介も動画なら見やすく理解しやすいと応募者からの評価があります。つまり、専門的な仕事の内容も目で見た方がわかりやすいと言うこと。加えて、自社の優位性や特長のアピール、他社との差別化なども表現します。
設計、エンジニアなど専門的な技術職の具体的な仕事内容を知る機会も提供します。また、各部署の社員が登場して、いきいきと業務の説明をするのもおすすめです。
社内紹介動画
2020年・2021年のコロナ禍から減少した会社訪問。そして、2023年現在もまた以前のようにリアルに社内案内する機会が減っています。そんな状況をカバーできると好評なのが社内紹介動画です。
コンシェルジュ役の社員がオフィスを移動しながら社内風景をインフォメーション。社員目線で日常の様子を案内してみてください。こちらは、応募者にとって大変興味のある動画コンテンツです。
そこで注目なのが「インタラクティブ動画」機能です。視聴者が自ら興味がある部署や施設のみを選択視聴可能な話題のこの仕組み。ぜひとも取り入れてみてはいかがでしょう?
代表メッセージ動画
定番コンテンツの社長インダビュー動画。こちらは企業の理念やビジョン、自社の存在意義や働くことの価値などが主流です。経営者ならではの言葉は求職者の心を熱く動かします。
また、近年の若者層の仕事に対する思いに変化がみられています。「社会貢献」「サステナビリティな環境」などが意識されているのです。よって、これらを実現するメッセージを社長自らの言葉で語ることには大きな意義があります。
「この社長のもとで働いてみたい」と言う気持ちを持ってもらえるよう人柄や人物像を伝えましょう。プライベートな一面の紹介も親近感を持たれます。
会社説明会動画
会社説明会の動画には大きく2つの種類があります。まず1つめは実際に開催した企業説明会の様子を撮影したもの。比較的簡単な機材で撮影できるため、外注依頼せずに社内制作するケースも多いです。
2つ目は従来のリアルな会社説明会の代替コンテンツです。コロナ禍で対面を避けたスタイル形式が定着し、動画撮影タイプも増加しました。内容は事業紹介、社員メッセージ、教育・福利厚生の説明、そして代表者あいさつなどがベーシック。さらに、オンラインの会社説明会、個人単位での視聴など活用方法も様々です。
魅力ある採用動画をつくるために
採用動画を作る際は、まず以下の3つをしっかり伝える構成や演出ストーリーを考えましょう。こちらが採用コンセプトの基軸となります。
1.自社の強みや社風を伝える
2.社員の日常の姿や会社への想いを伝える
3.社内の雰囲気など職場環境を伝える
さらに自社の魅力を伝えるために以下の内容を再検証しましょう。
〇求める人材について社内共有する
新卒採用、中途採用、キャリア採用など。求める人材(ターゲット)を整理して適応する動画内容を決めていきます。また、応募者が求める情報についてもしっかり把握しましょう。
〇自社の経営理念や強みを整理する
自社の強みをしっかり把握し考えることで、応募者(求職者)の心に伝わるコンテンツ作成が可能になります。また、企業の基軸になる経営理念の訴求は安心と信頼につながります。
〇動画で伝えるべき内容を明確にする
たとえば事業内容の解説が難しい場合。動画を利用して視覚から業務の内容を把握してもらえるコンテンツを作成しましょう。また、若年層の採用に注力する場合は、若手社員のインタビューなどを充実させて。他社との差別化をはかる競合と違う優位性や条件も効果的に発信しましょう。
〇採用コンセプトを明文化する
上記のように採用コンセプトや方向性が決定したら、社内外に的確に伝えるために明文化しましょう。印象的なコピーを考案して「採用タグライン」を作成するのもおすすめです。
配信する媒体やシーンの決定も綿密に
動画コンテンツはさまざまな媒体で二次使用できます。また、媒体やターゲットにあわせて一部カットや編集を加えるなどして効果的に活用を。コンテンツ内容を変える他、ショートバージョン(尺短縮)の作成も準備しましょう。
- 会社説明会(自社開催、合同説明会)
- オンライン説明会
- 採用サイト内に掲出
- 求人ポータルサイトに掲出
- 内定者向けセミナーや研修時
- お客様(取引先)向けの展示会
- SNSの公式アカウントに投稿
たとえば以上のような活用媒体・シーンがあります。社内でしっかりと検討して、コンテンツ制作に進めましょう。
また「ソーシャルリクルーティング」と呼ばれるSNSでのリクルート発信はトレンドのプロモーションです。Instagram、Youtube、Facebookなど。自社アカウントからの投稿なら無料で利用可能(それぞれの利用規約を参照のこと)。コミュニケーションツールの視点からも期待されています。若年層向けにはテレビ風アニメーション入りの動画CMも投稿数が上がっています。
ドローン撮影や音楽にこだわる採用ムービーも
自社ビルの全景や所有施設を見せる目的でドローン撮影の機会が増えました。また、若年層に企業の感性を伝えるために使用する音楽にこだわる採用動画も増加しています。
採用動画の効果測定方法
採用動画の展開は企業の採用活動のデータ収集にも貢献します。以下のような手法で効果測定が可能です。事前にKPIを設定し、応募や問い合わせ(コンバージョン=CV)の達成につながるための計測を徹底しましょう。
効果測定時に重要な指標はおもに下記一覧のような項目です。
■視聴回数
動画の再生数で、もっともわかりやすい効果測定の指標です。ただし商品やサービスの認知拡大が目的であれば再生回数は重要ですが、採用成果に直結する訳ではありません。
■視聴維持率
動画の長さに対して再生された時間を示す重要な指標です。視聴回数が少なくても長時間視聴してもらうことでCVにつながりやすくなります。
■コンバージョン率
視聴後のアクション(行動)を示し、こちらも重要な指標のひとつです。説明会の申し込みやエントリーなど直接的な成果にいたった割合を表します。
■動画視聴後のアクション検証
説明会の申し込み、エントリーなど。視聴後のアクションでコンテンツの貢献度がわかります。
アンケートで精度を高めましょう
さらに効果測定の精度を上げるため参考にしたいのが、説明会参加者や内定者へのアンケートです。動画視聴の有無はもちろん、コンテンツの感想についてもヒアリングを。CVにつながった方の感想は特に詳しくお聞きしましよう。
また、社内の採用担当メンバーや採用動画の制作会社とも検証結果を十分に共有し、確認。広報の担当者からも運用場面のアイデアや支援をもらいながら進めてみましょう。
採用動画に関する「よくあるお悩み」
【最後に】デザインラボのディレクターが良くお聞きする採用動画のお悩みに下記のような内容があります。
- 初めて採用動画に取り組むので費用の相場や制作期間がわからない
- 社員インタビューの構成が難しい
- 動画作成したが視聴数が上がらない
- すぐに離脱されて視聴維持率が低い
などなど、作成した動画の成果が思うように上がらないと言うお声を良く聞きます。私たちは「採用動画の目的は採用効果を高めるためのPDCAの一環」ととらえています。
そのため、上記のように採用ブランディングや他の採用ツールとの連携、課題の解決や展開計画の重要性などを総体的にご提案しています。また、各企業様専任のディレクターを配置し、社内に動画制作チームを有しています。それにより、採用ツール一式をワンストップで作成可能。コストと制作スケジュールの効率化に貢献でき初心者の方にもわかりやすく提示します。
また、採用動画のみならず採用に関わる施策提案やツール作成の多数の実績がございます。採用動画のSNS展開を開始する際には運営代行サポートも可能です。
採用に関するお悩みごとがありましたら、デザインラボに相談してみませんか?具体的なご依頼内容が決まっていなくても大丈夫!相談は無料です。また、採用動画や採用サイト・パンフレットなどの成功事例・実績紹介もいたします。どうぞお気軽にご相談ください!
おすすめ関連記事
採用動画の制作実績【映像作成例】企業採用活動の事例