• OEM商品を販売しているが、あまり売れていない。
  • スーパーマーケットやコンビニで、競合商品とパッケージで差別化をしたい。
  • 自社製品をリニューアルの際にリブランディングしたが、思ったような成果が出ていない。
  • 商品には自信があるが、商品の良さや魅力を訴求しきれていない。

このようなお悩みは、商品のパッケージデザインを含めたブランディングとマーケティングの戦略を立てることで解消できます。

ヒット商品となったパッケージデザインの成功の秘訣

  • 商品の見え方を把握するために競合商品の調査と分析。思わず手に取ってもらう。
  • 商品の陳列場所の調査を実施。どの場所に陳列されても目に留まりやすいデザインに。
  • 何よりも他社と差別化できるインパクトのある色に。

本記事では、ヒット商品となったOEM商品のパッケージデザイン成功事例を解説します。パッケージデザインのご依頼の際に参考にしてみてください。

デザインラボでは、クライアント様に寄り添い丁寧にご提案いたします。現在、企業様の抱えているお悩みを「無料にて相談できる」サービスを実施しています。もちろん正式依頼でなく相談のみでも大丈夫です!

パッケージデザイン制作のご依頼事例

株式会社コメダ様よりパッケージデザインのご相談がありました。スーパーマーケットで発売された「小倉あん」のOEM商品についてです。

一般的に商品パッケージ開発は形状・仕様・素材などから検討していく流れになります。しかし今回は、OEM製造元の遠藤製餡様から指定の形状・仕様でのデザイン開発を。とのご要望です。製造ラインの関係で、どうしても指定の形状・仕様となるとのことでした。

パッケージデザイン

商品開発の経緯としてはコメダブランドのイメージに「小倉あん」を根付かせたい。ということでした。コメダは名古屋発祥であること。名古屋めしの「小倉あん」をトーストに塗る商品。珈琲の中に「小倉あん」を入れるユニークな商品もあること。がその背景です。

パッケージデザイン制作例

まずはパッケージをデザインする前工程として、「競合商品の調査」と「売り場調査」を行うことからはじめました。

競合商品の調査と分析

スーパーマーケットでは同じカテゴリの商品が棚に陳列されます。他社商品比較が前提であり「価格」「容量」「原材料」以外に「パッケージ」がとても重要な要素になっていきます。

そのため、競合商品の「商品名」「商品名の見え方」「色」「シズル感」「内容量」「価格」「商品パッケージのサイズ」などを調査しました。

また今回の商品の競合商品は「小倉あん」だけではなく「ジャム類」も含まれます。それらの商品の中から「選ばれる商品」にならなければいけません。デザイン作成をするためにどうしても必要な調査でした。

ようするに「ジャムを購入する」目的買いをする消費者に「何これ?」「気になる」と本来購入予定であった商品から「思わず手に取る」「変更」させたら勝ち。というのが知名度がない段階での勝負になります。

商品陳列場所の調査

次に、「小倉あん」の店頭での商品陳列場所の把握です。スーパーのどの場所に、どのように陳列されているかの調査を行いました。

そこでわかったのは「小倉あん」は「製菓コーナー」「ジャム売り場」「パン売り場」に置かれているということ。場所によって置かれている商品や什器も異なっていました。

スーパーによって什器や場所、陳列方法が変わります。ですので汎用性の高いパッケージデザインにすることにしました。

ターゲットの選定

店頭での陳列のイメージができたら、実際にどのような人が手に取るのかといったターゲットを明確にしましょう。ターゲットの選定によって、パッケージデザインが大きく変わってきます。ターゲットを定めるときは、顧客の目線に立つことが重油です。

今回の場合、購入するユーザー層は店舗に買い物に行く20代〜40代女性。恐らくこの主婦層では「口コミ」によって商品情報がシェアされることが考えられる…というように、ターゲットが定まるとマーケティング戦略が定まっていきます。なお、統計などのデータ資料を活用することでより精度の高い戦略を構築することができるためおすすめです。

このように、パッケージのデザインでも、ひとつひとつのリサーチが重要となってきます。

パッケージデザインの作成

以上の調査を元にデザイン案を作成していきました。消費者に伝える表現としては「トーストに小倉あんを塗る」イメージを全面に出すのが最適と考えました。

理由としては、小倉餡あんをトーストに塗る文化は全国的ではない。というポイントです。名古屋の喫茶店ではおなじみの「小倉トースト」ですが、意外にも全国的な食文化ではなく名古屋のソウルフードだったためです。ですので地域によっては、かなりインパクトのある商品になると思いました。

以上ことからパッケージには、熱々トーストに小倉あんを塗っている写真を使用することに決まりました。「トーストに塗る商品」であることを視覚的に伝え「食べ方の提案」をしました。

またパッケージは、デザインに使用する「色」がとても重要になります。競合商品に使用されている「色」のほとんどが「茶色」「紫色」が使用されていました。小倉あんのイメージ・フレーバー色を表現するためです。

今回のパッケージでは、似たようなカラーを使用することをやめました。「ぱっと目が行くように」「何これ?」と良い違和感が発生するようにピンクを使用。あえて「ピンク色」を全面に使用することで個性を表現し差別化をはかりました。これにより消費者の目を引き商品を手に取ってもらいやすくなります。店頭で探すときにも見つけやすいことも意識しています。

パッケージデザインにもトレンドというものが存在しますが、時代が移り変わっても流行り廃りのない定番の商品に育て上げるために王道のデザインを選択。

中央に大きな小豆のイラストをレイアウト。パッケージの左上には「コメダ珈琲店」のロゴを配置。シンプルなイラストとデザインでコメダの世界観を維持しながら「思わず手に取りたくなる」デザインに仕上げました。

パッケージデザイン

問題点の出現と改善策

デザイン検証にて一つ問題となってきたのが、「フェイス面積」です。指定されたパッケージの仕様では、デザインをする面積が少なすぎました。「商品名の文字サイズが小さくなる」や「個性的な商品なのに十分なインパクトが表現できない」という販売効果関わる影響が出てきました。

そこで問題の解決策として、製造パッキングに影響しない「商品全体をスリーブで覆う」ご提案をしました。意図を理解いただきパッケージはスリーブで包むことになり無事商品開発が終了。工場での製造工程に進みました。

コメダ小倉あんパッケージデザイン
遠藤製餡様ご指定のパッケージ仕様
コメダ小倉あんパッケージデザイン
ご提案したスリーブで包むパッケージ仕様

商品の売れ行き

商品の売れ行きは好調で、SNSでも話題になりました。その結果、売上が伸びている商品を選出する「日経POSセレクション」に2年連続で選出されました。

  • 日経POSセレクション2020 PREMIUM(2020年)
  • 日経POSセレクション2021 GOLD(2021年)

「ロングセラー商品」「ヒット商品」は狙っても、なかなか難しいですが、この案件は色んな良い状況が重なり成功した事例になります。

なお、現在販売している商品のパッケージに関しては多少変更している点がありますので、この記事に掲載されている画像と多少異なります。

Client : 株式会社遠藤製餡 様
Contents : コメダ特製 小倉あん
Media : 商品パッケージ
http://www.endo-s.co.jp/

商品パッケージデザイン以外にも制作可能

パッケージデザインは、売上アップにつながるもの。いくら味が美味しい商品であっても、目に留めてもらい、手に取ってもらわなければ意味がありません。味が伝わるデザインにすることと手に取ってもらいやすいデザインにすることが重要です。

デザインラボでは、パッケージに加え、店内POPやポスター・チラシ・パンフレットデザイン。ブランドサイト、ECサイトなどの制作も可能。また同一コンセプト・デザイントーンにてブランドイメージ統一をおすすめしています。ブランディングの観点を持って広告宣伝・販売促進をご提案いたします。

気になる制作料金・作成費用

「デザインクオリティは理解したけど高いんでしょう?」とよく聞かれます。デザインラボでは、企画・デザイン・印刷・加工の内製化により適正価格を実現!ご安心ください。見積もりは無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

また、その他のデザイン実績がご覧になりたい方。予算が不安な方やデザインや印刷の依頼が初めてでどうしていいかわからない方。依頼できるかわからないけど、とりあえず軽く相談。なども大歓迎です!経験豊富な担当者が丁寧にご対応いたします。

デザインラボでは経験豊富なアートディレクターやグラフィックデザイナーが多く在籍。ご希望に沿った商品パッケージ・ラベルのデザインと印刷をご提案いたします。